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メッセージ from 川端 vol.23 平成21年3月31日

「節目とけじめ」

3月は卒業の時期です。今年も小、中、高校まで含め、5つの学校の卒業式に参加しました。シーンと静まり返り厳粛な雰囲気のもと卒業証書授与がなされ、送辞、答辞、蛍の光斉唱と卒業式は進められました。児童生徒は3年、または6年の学び舎を後にするのですが、多くの思い出が去来するのでしょう。涙する子供たちの姿に、私も心を動かされました。
 
人は節目を迎えたとき、自分が歩んできた道を振り返り、これからの行く末に思いを馳せます。
 
子供たちにとっても卒業は一区切り、一つの節目であり、新たな門出の始まりです。きっと、これまでの様々な思い出を糧にし、新たな進路や行く先の将来に希望あふれる思いでいることでしょう。涙した後の子供たちは満面の笑みで仲間たちと談笑し、素直ないい子供たちが育っているなとうれしくなりました。
 
卒業式は礼に始まり礼に終わり、儀式の最たるものであり、教育上大事な行事です。かくも厳かに執り行うには、その根底に一つの区切りをつけることの大切さ、別の言葉で言えば、「けじめをつけることの大切さ」を教えているのではないでしょうか。
 
物事にけじめをつける。これは簡単なようで意外に難しいものです。
 
私自身も、常に求められていることですが、公私のけじめはもっとも大切なことの一つです。公金、公用車の使い方として適切であるかどうか、最高責任者としての責任はとっているか、・・・大から小まで日々けじめをつけることと向かいあっています。
 
最近、不正経理問題や様々な不祥事が新聞紙面をにぎわせていますが、それらの背景には、そのつど付けるべきけじめを付けなかった結果があるのではないでしょうか。ちょっとぐらいいいだろうという怠慢は、見識の欠落だと捉えられてしまいます。

色々な場面で一つ一つ意識的にけじめをつける行為は、正しいことと正しくないこと、すべきこととすべきでないことの分別をはっきりさせます。この行為の繰り返しが、揺るぎのない見識まで到達するのではないかと思います。その見識の積み重ねが、信用、信頼となり、人としての品格として表れるのではないかと思います。

さて、本日は年度の終わりであり、定年等で27名の職員が退職されます。
 
学校で言えば、卒業式にもあたりますが、卒業を称える意味の卒業証書はありません。どんなに功績があろうと、職を解く一枚の辞令のみです。公務員の去り際は寂しいものです。
 
しかし、退職される方のそれぞれの胸には、誰にも理解しえない苦労とその苦労を乗り越えてきた達成感と満足感があり、必ずやご自身の心の内には爽やかな風が吹いているものと思います。
 
これまで長きに渡り、市民のため、市の発展のため公務に邁進いただきました。市民を代表して心から感謝申し上げます。
 
本日は、退職される皆様にとって人生の大きな一区切りでありますが、明日からの新しい人生が新たに充実したものであること、そしていつまでも健康でいられることを祈念し慰労の言葉とさせていただきます。

 
 


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