メッセージ from 川端 vol.22 平成21年2月26日
「人事評価」
来年度から人事制度において、比較的大きな改革がなされます。
試行段階として導入される、人事評価制度です。ここ数年様々な行革がなされてきましたが、人事制度に関わるものは今回がはじめての大きな改革になります。職員の皆様にとって、自分の仕事ぶりを実証的に評価される制度はこれまでなかったので、戸惑いと不安があるものと思います。
今回は、その人事評価制度について私の考えを述べたいと思います。
人事評価制度を導入することになったのは、この2年間人事の最終責任を負う中で、どうしても制度上の欠陥を認めざるを得なかったからでした。現行の人事制度において、昇格については実証的な根拠がなく、誰をどのポストに登用するか、不透明な部分が存在することは否定できません。その不透明さを解決すべく、今回の導入に踏み切りました。
ご存じのとおり、公務員の給与体系は年功序列であり、年齢とともに賃金も上がる仕組みになっています。年功序列は世間では賛否両論ありますが、私は公務員にとっては年功序列制度が適切だと思っています。年齢が上がるほど生活費用がかさむのは事実ですし、一般的労働者と違い生涯を公的に拘束される公務員という立場上、安心して働ける職場環境が必要と思っています。
人事評価制度の趣旨は、金銭にあるのではなく、自分が成し遂げた仕事に対する成果を客観的に見直す機会をつくり、上司とのコーチング(面談)を重ねて職業人として更なる成長を促すことにあります。
行政マンとして、何が十分であり、何が不十分か。そして、十分な部分を更に伸ばし、不十分を補うにはどうすべきか、冷静に客観的に振り返ることは自分自身を向上させる上で非常に大切なことだと思います。
「人間は人間によって磨かれ、人間となる」という言葉があります。
歴代総理の指南役といわれた安岡正篤に言わせると、人間として一番失ってはならないものは「敬」と「恥」であり、敬という心は、言い換えれば少しでも高い境地に進もう、偉大なものに近づこうという心である。それは同時に自ら反省し、慎み、至らざる点を恥ずる心になると述べています。
人が成長するためには、一度自分の殻を破る作業が必要であり、その作業は「自省」だと思います。自己を見つめ直し、自省することは、あらゆることを受け入れるということであり、これは私も含めてすべての人間に共通することだと思います。
人事評価制度は、給与に差をつけ競争をあおるような制度ではなく、むしろ日頃の業務の成果を確認し、客観的な評価を励みにして、気持ちを新たに仕事に取り組むための制度になって欲しいと願っています。
当市は今後も、職員個々が活き活きと働けるよう適切な人事制度の運用につとめて参りますので、職員の皆様は安心して業務に打ち込んでいただきたいと思います。